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【報告】4つ葉プロジェクト説明会in下関!

4つ葉プロジェクト説明会レポート

下関のナチュラルパーティの代表のかなさんが、先ごろ行われた、4つ葉プロジェクトの説明会の報告をしてくださいました。

7月30日土曜日、激しい雨と雷のなり響く中「4つ葉プロジェクト説明会」が開催されました。

悪天候の中、16名の参加。人数は少ないながらも、市の職員、放課後クラブ、託児所職員から子育て中の母親まで、さまざまな方面からの参加がありました。 「子育ての、これっておかしい」についてわいわい話し合うということで、お互い向き合えるように机を輪に設置しました。

4つ葉プロジェクトに関心を持ったきっかけは、今までの「子育て支援」について、何か違うと感じていたからです。新しく作られた市の次世代育成支援行動計画に、箱物を1ヶ所から5ヶ所へ、と書かれていても、増やせばいいのか?と疑問もありましたし、そもそも子育て支援に求められているもの、必要なものは箱物か?と、いまいちしっくりこない感じがしていました。

4つ葉プロジェクトを知ったときに、「これかもしれない」と思い始め、ぜひ詳しく聞いてみたいと杉山さんにお願いしました。

4つ葉プロジェクト、自分が知っている子育て支援とはちょっと違う、新しく聞く「制度やしくみ」という言葉。

難しい話かな?と思っていたけれど、杉山さんのお話はとてもわかりやすく、たくさんの気付き、そして課題を与えてくれました。

私達の活動は、任意のボランティア団体となっていて、助成金と会費で運営しています。何か、新しく活動したいと企画が出るたびに、資金繰りで行き詰まります。

今までも、「自分たちで資金がつくれるようになれたら」との意見が出ていたので、理想的な運営の形は、会費3分の1、助成金3分の1、自主事業3分の1であるとの話は、財源を見なおすいいきっかけになりました。 財源=助成金というイメージが強かったのですが、会費と自主事業の充実を図る必要があると感じました。

理想的な形に近づけていき、息の長い活動を目指したいです。 また、ボランティア団体であっても、収益について、無頓着であってはならないとも感じました。運営会議一つするにしてもお金がかかります。お金についてちゃんと考える、これは、活動を続けて行く上で大切な要素だと気付きました。

サークル活動で何かをするにしてもお金がネックになってくるように、子育て支援でもお金が重要なポイントになってくることに気付きました。

どうして今まで気がつかなかったのか? 子育て=我慢との思い込みがあったのではないかと思います。

もちろん我慢は必要です。それは子育てに関わらず生きていく上で必要なことではあります。しかし、子育て中の私達が、半ば諦めで、我慢して辛い時をやり過ごしてしまうことで、子どもに迷惑がかかっていることも見逃してはいけない事実です。 「こんなものよね」と我慢し、やり過ごすことで、子どもにも我慢を強いている、母親や子育て中の家庭が我慢するということは、子どもに与えられるべき環境を削いでいる可能性があると感じました。そして、その結果があらゆる方面で、子どもの問題として出てきているのではないかと。

4つ葉プロジェクトの主な目標、子育て家庭の支援に財源を確保するという取り組みは、子どもが健全に育っていく環境を整えることであり、今一番必要とされている取り組みなのではないでしょうか。

説明会が終わってからの意見交換では、「今まで制度やしくみについて無関心でした」との意見が多く聞かれました。 知らないし、わからない、関心を持ったところでどうにもならない。私自身もそう思っていました。しかし、今回お話を聞いて、制度やしくみがとても身近に関わってきていることがわかってきて、知れば知るほど、もっとこうなったらいいのに、こうして欲しいという欲求がでてきました。 私達、子育て中の現場が、現状を知り、改善して欲しいところを明確にすることから、私達のプロジェクトは始まるのではないかと感じました。 知らない、わからない、無関心、ここからの脱出、ここから一歩踏み出すことの重要性を感じ、関心を持つということで、諦めが希望へと変わっていった気がしています。

私達の活動は、母親の心を健康にすることを目的としています。子どもの健全育成を考える時に、母親の精神の健康は不可欠だと感じたからです。

今回、4つ葉プロジェクトの説明を聞いて、母親の心の元気には、制度やしくみの充実が不可欠であることに気付きました。 制度やしくみが変わらないと、永遠に母親をケアし続けなければならないからです。 サークルのメンバーが活動を通して元気になったとしても、毎日母親は誕生しています。頑張ってお母さんを元気にする活動を続けていっても、それはきりがないのです。 お母さんのメンタルな問題と、お母さんを取り囲む制度やしくみの問題、違う分野のことですが、同時に取り組んでいく必要があると考えました。 今ある問題に取り組みながらも、その原因になっている部分も考えていく必要がある。そうしなければ、いつまでたっても解決しないし、段々深刻化していくのではないかと思っています。

そもそも4つ葉プロジェクトとは、子育て中の様々な問題の根源に向けての取り組みのように感じています。 色々表面的なところで取り繕ってみても、その場しのぎであったり、きりがなかったり、また新たな問題がでてきたり、これが、先の見えないもどかしさを感じさせているものなのかなと思っています。 あれやこれやと取り組んでみても、少子化に歯止めがかからず、逆に進む一方なのは、支援のピントがずれているからではないでしょうか。そうした時に、私達はどこをどう支援して欲しいのか、それにはどれだけお金が必要なのか、まず考えてみるということが必要になってきます。

現場の私達が気付き、そして考え、声をあげていくこと、今まで無意味と思っていたそれこそが、実は一番効果的であり、改革に繋がっていることだと、4つ葉プロジェクト説明会を通して知ることができました。

4つ葉プロジェクトを身近に感じるという事は、制度やしくみを身近に感じること、そして、4つ葉プロジェクトと共に考えることは、子育て中の生活を余裕のある豊かなものにする、とても身近なことに結びつく、私達母親にとって、なにより子どもにとって大切なことであると思っています。 そして、これから子どもを育てていくであろう次の世代に、子育てしやすい環境を用意してあげたい。そうやって次の世代のことを考えた時に、今何をしなければならないかが見えてくるのだと思っています。

今後の4つ葉プロジェクトに期待すると共に、子育て中のお母さんに一番近い立場として、制度やしくみをちゃんと意識する母の増殖に努めたいと思っています。

話題提供:杉山千佳



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